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ジャガイモ栽培のコツ~プランターで簡単!家庭菜園

2020.02.12
プランターでお手軽に家庭菜園を始めませんか?
ベランダの余ったスペースも有効活用!今回は春に植えつけ時期のジャガイモの栽培方法をご紹介。ジャガイモは失敗も少なく家庭菜園初心者の方にもおすすめの野菜です!収穫後は肉じゃがにポテトサラダにコロッケとお料理にも大活躍できます。よく食べる野菜がご自宅で育てられれば、家庭菜園もより楽しめるかもしれませんね。

ジャガイモの植え付け時期と栽培期間

2月末から3月に植えると6月から7月にかけての収穫ができる春作。8月下旬から9月に植えると12月頃に収穫ができる秋作があります。夏の暑い気温によっては種イモが腐りやすいので、初心者の方は気候が安定している春作がおすすめです。種イモ1個(約40g)で500g程の収穫量となります。ジャガイモと一緒にいろんな野菜も育ててみたい!という方への注意点として、
疫病という感染力の強い病気にじゃがいもがかかってしまった場合、同じナス科の野菜(特にトマト)は非常に感染しやすい為、離れた場所で栽培するか時期をずらすことをオススメします。

ジャガイモの育て方

1.種イモを選ぼう

種イモ
【ジャガイモの品種】
ジャガイモといっても男爵芋・メークイン・キタアカリなど多くの品種が存在します。品種によって育て易い、育てにくいといった差はほとんどありませんので、好みの品種を育ててみてください。

2.土壌作り

土壌

土壌作りは水はけのよい場所を作ることがコツです。深さ30cm以上の大きなプランターを選び、まず鉢底ネットに赤玉土を2~3㎝敷き、培養土を敷き詰めます。プランターや赤玉土、培養土等の家庭菜園に必要な園芸用品はホームセンターの園芸用品売場等で揃えることができます。もちろん島忠ホームズでも手に入りますよ♪
※畑をしっかり作る場合は、小石などを取り除き1m四方あたり苦土石灰と化成肥料をそれぞれ約100gと腐葉土約3㎏を混ぜ、深さ30~40㎝位までよく耕します。この作業を行うことで、じゃがいも以外の様々な野菜づくりが家庭菜園で楽しめますよ。

3.種イモの植え付け

土壌
【サイズと準備】
初心者の方は40~60gの小さいサイズの種イモを用意しましょう。このサイズであれば植え付けの前にする準備はありません。そのまま植えることが出来ます。60g以上の種イモの場合は4等分にカットします。切り方は芽が出ている部分を残し、包丁で縦に切るだけ。切り口には「草木灰」などを付け腐食を防ぎましょう。 その後天日で切り口を1日程乾かします。このとき乾かしすぎると萎びてしまうのでお気をつけください。
【植え付け方法】
深さ10cm位に、株間隔20㎝位で植え付けます。覆土は6㎝程で大丈夫です。種イモが小さいサイズでそのまま植える場合は芽が多い方を上にして植え付けます。カットした種イモは、切り口を乾燥させた後、切り口を下に向けて植え付けましょう。

【植え付けの注意点】
植え付けの際、雨が降っている又は土が雨の水分を多く含んだままの場合は、せっかく植えた種イモが土の中で腐敗する可能性が高いので、必ず晴れた日であり尚且つ土も乾いた状態のときに植えてください。植え付け後の水やりは不要です。

4.芽欠き


発芽後、数本の芽が出てきます。その芽が10㎝程伸びたところで生育の良い太い芽を2本程残し、芽の根本から欠き取ります。 このとき種イモまで掘り起こしてしまわないようにしっかり土を押さえてください

5.追肥と土寄せ

追肥と土寄せ

芽欠きをしたら1回目草丈15㎝程のとき、2回目30㎝程の時と追肥を行います。 株まわりを軽く耕し、化成肥料を撒きます。株元に10㎝程土を寄せて、じゃがいもが外に出てしまうことを防ぎ、株を安定させましょう。 じゃがいもは種イモの上に新しい芋ができます。収穫前も収穫後も光に当てないことが重要な野菜なので、しっかりと土を盛ってあげてください。 しっかりと土を盛ることで株が倒れることも防止できますし、緑色に変色してしまうことも防げます。 さぁここまでくればあとは楽しみに収穫を待つばかりです!

6.害虫対策


【春植えの害虫対策】
春先から初夏にかけて発生しやすいのがアブラムシ。葉や茎から樹液を吸収してしまう為、生育を妨げてしまいます。またウイルス病を運ぶとも言われていますので、見つけたらすぐ対処しましょう。

【秋植えの害虫対策】
テントウムシによく似たテントウムシダマシ。葉を食べてしまい生育を妨げてしまいます。 どちらも農薬を使用するか、テープや軽く歯ブラシで擦って落とす等で対策しましょう。 農薬散布の使用に抵抗のある方もいると思いますが、用法容量を守れば身体への毒性はないのでご安心ください。不安や不明な点はお店の専門スタッフにお気軽に声をかけてくださいね。

7.ついに収穫!

追肥と土寄せ

追肥後、じゃがいもは白~薄紫色の可愛らしい花を咲かせます(品種によって色が変わります)。しっかりじゃがいもが育っている証拠です。 花・葉・茎が枯れはじめた頃が収穫時期の合図となります。よく晴れた日にじゃがいもに傷をつけないよう手で収穫しましょう。 収穫したじゃがいもは風通しの良い日陰で、簡単に土を落とせる程度まで乾かします。直射日光に当てすぎるとソラニン(天然毒素)の含有率が上がってしまうので、収穫後は必ず日陰に置きましょう。 よく洗って様々な料理に使用してください。ちなみに…収穫してすぐ使わないじゃがいもは、洗わず軽く土を払うだけにし、風通しの良い冷暗所にて保存してください。

最後に

フライドポテト

実はお米よりカロリーが低く、栄養素が豊富なじゃがいも。料理の仕方で高カロリーにも低カロリーにもできちゃいます。いろんな料理に使える野菜がプランターでも育てられるなんて嬉しいですね。まずはじゃがいもを育て、徐々に他の野菜にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?